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【週末読む、観る】(4) (1/5ページ)
【仕事の周辺】
あさのあつこ(作家)(上)
《容量の悪さ…筆の遅さ…》
今日はものすごくいいお天気です。空が真っ青に晴れ上がり、山々がほんのり緑色になり始めました。花の盛りは過ぎたようです(別にわたしのことではありません。桜です桜)。散歩コースの川土手には桜並木があるのですが、爛漫(らんまん)のときを終え、静かに散り始めました。それにしても、小ぶりとはいえ、これだけ桜が続いているのに、わたしと犬以外、だれも歩いていないなんて…都会では考えられない風景でしょうね。
どこかに遊びに行きたいです。好きな作家さんの本をどさりと抱えて、静かで、お部屋がすてきで、食事が美味(おい)しくて、できれば安価な宿にでもこもりたいです。そこで、ずーーーっと本を読んだり、ぼけーっとしたりしながら過ごすの。憧(あこが)れるなあ。
なんだかやたら忙しいのです。毎月、毎週、締め切りだ、締め切りだって騒いでいるのです、わたし。「いやいや、売れっ子ってのは辛いのよねえ」なんて、ワイングラス片手に(なぜ、ワイングラスなんでしょう。下戸なのに)苦笑してみたい。わたしだって、売れっ子で忙しいなら我慢します。ちょっと得意にもなります。でも、わたしの多忙さは、単なる要領の悪さと筆の遅さが原因なので、苦笑の「く」もできません。とほっ。
昨夜も原稿を書いていて、気分転換にと手を伸ばした本(漫画です)がおもしろくて、おもしろくて、その本ばかりか続編まで完読し、気がついたら真夜中でした。原稿は…もちろん、ほとんど進んでいません。締め切り、明日、いやもう今日だと言うのに。
わたしが悪いのか、漫画が悪いのか悩むところですが(漫画に罪はありません。わかってますとも)、このいい加減な、緊張感のない性格をなんとかしなくては、この先、物書きとしてやっていけなくなるのではとの、危惧(きぐ)はあります。とりあえず、本棚の整理をして危険物(魅力的な本たち)を片付けようと思っているのですが、さてさて。