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【週末読む、観る】(3) (1/5ページ)
【著者に聞きたい】
■小松左京さん
『小松左京自伝』(日本経済新聞出版社・2500円)
《喜寿迎えた巨匠の記録》
SF文学の巨匠が喜寿を迎えて、人生の集大成となる自伝を出版した。
「こんなに長生きするとは思っていなかったから、記録を固めておこうかという気持ちになってね」。プカーッとたばこをふかせ、伸ばしたあごヒゲに年輪がにじみ出る。
自伝は、第1部が新聞連載の「私の履歴書」に加筆した「人生を語る」。第2部が「小松左京マガジン」に5年間連載した「自作を語る」。さらに特別編「高橋和巳を語る」が収録されている。
「新聞連載は平成18年だったが偶然、映画『日本沈没』も33年ぶりにリメークされた年。この小説でSFが子供向けではなく、文学として認めてもらう役割を果たしたと思う。私は終戦を中学3年で迎えたが、大空襲などはひどいものだった。そういう戦争体験がSFの原点ですね」
「マガジン」は平成13年1月から3カ月ごとに発行している同人誌。「自作を語る」は5巻から24巻まで連載された。「70歳になったときに道楽として始めた。『自作を語る』はコマケン(小松左京研究会)のメンバーが、かなり深く突っ込んで聞き出してくれていたのでね。まとめたいと思っていたんです」
39歳で夭逝した作家の高橋和巳とは京大時代の同級生。あまりに悲しみが深く、これまでほとんど語ることはなかったが、「小松さんの文学観を語るときに、高橋さんとの共感や対立の部分ははずせないのでお願いした」(「マガジン」の編集者)そうだ。
鋭く先を見通す巨匠に、昨今話題の地球温暖化問題についても聞いてみた。
「逆に不思議なんです。地球は氷河期という恐ろしい寒冷化があった。その氷河期が再び来るよりもまだ楽だと思う。今の日本はユートピア現象にいる。人類社会を一種のユートピアにするために、日本が貢献できることはまだまだあると思いますよ」
(平松澄子)
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昭和6年、大阪生まれ。京大文学部卒。代表作は『日本沈没』『復活の日』ほか。
■『アイドルのウエストはなぜ58センチなのか』飯田朝子著(小学館・788円)
評・阿辻哲次(京都大大学院教授)
《数字のとらえ方の不思議》
北京オリンピックはてっきり、さわやかな気候と晴天が続く秋に開かれるものと思っていたら、8月8日に開かれると知って驚いた。なんでそんな酷暑の時期に…と不思議に思ったものだが、開催日の決定には末広がりで縁起のいい数とされる「八」が大きく作用したのだった。