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【週末読む、観る】(1) (2/5ページ)
私はこの本を10セット買って、環境オタクの知人に贈った。ぜひマスコミ人にも読んでほしい。
よしむら・さくじ 昭和18年、東京生まれ。41年、アジア初のエジプト調査隊を組織。40年以上、発掘調査に携わる。早稲田大客員教授。
【産経書房】
■『逆風を切って走れ』赤星憲広著(主婦と生活社・1470円)
《阪神、赤星選手の初エッセー》
阪神タイガース、赤星憲広選手の初エッセーです。プロを目指したが、「その小さな体では無理」と言われ、何度も挫折を味わったアマチュア時代。それでもプロ野球選手という夢を諦(あきら)めなかった赤星選手が今、考えること。それは−−
「野球を通じて学んだことを次世代にも伝えたい」「野球に恩返しをしたい」
この思いが大きなきっかけとなり、中学生野球チームを作りました。彼が中学生たちに教えることは技術よりも、「感謝の気持ち」「礼儀」「諦めない心」です。
本書は、逆風に負けず強く生きるヒントを、チームの子供たちだけでなく、幅広い読者に伝えています。単なる自己啓発本ではありません。赤星選手のさまざまな経験を織り交ぜ、ドラマ性もあるのでワクワクしながら読めるエッセーです。特に野球チームと同じ中学生をはじめとする若者たちは、これから生きていくうえでのヒントをたくさん得られるはず。
例えば「感謝の気持ち」と「強く生きる」こと。著者は、「ありがとう」という感謝の心が「がんばる」という強さにつながっているといいます。赤星選手は決して裕福とはいえない家庭で育ちましたが、親に野球道具を買ってもらい、大学では学費も寮費も払ってもらいました。その結果、「いつか両親へ恩返しをしたい」という気持ちが生まれ、がんばり、それが彼の“強さ”になったのです。
大人にも中学生にもハッと気づくことが随所にあり、読後はみずみずしさが心の中に広がる作品です。
(主婦と生活社編集第1部 能見美緒子)
■『マラソンを走る・見る・学ぶ Q&A100』山地啓司著(大修館書店・1575円)
《“ランニング博士”が体系的に》
「体重59キロのトップランナーがマラソンを完走すると、その片足にはアフリカゾウの何頭分の重さがかかるか」