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【週末読む、観る】「仕事に役立つインテリジェンス」ほか (3/5ページ)
このニュースのトピックス:週末読む・観る
『棟梁』小川三夫著、塩野米松聞き書き(文芸春秋・1600円)
昭和44年、21歳のときに法隆寺の宮大工の頭だった西岡常一棟梁(とうりょう)の弟子となり、ほぼ40年間、宮大工を続けてきた著者は、昨年、還暦を迎えたのを機に、棟梁の地位を後進に譲った。第一線を退いたのである。
宮大工の棟梁は、建築に携わるさまざまな職人の頭を集めて、仕事の段取りを打ち合わせ、指示を出す。仕事のすべてを統括するのである。そのためには、人心をつかみ、職人たちがこちらの意図通りの仕事をこなせるように、人を束ねる力がなくてはいけない。
還暦を迎えたとはいえ、肉体的精神的に衰えたわけではなかった。「組織は必ず腐り始める。一番腐るのは上に乗ってるリーダーからや。今度は俺が席を譲る番や」の言葉が身にしみる「技を伝え、人を育てる」究極のノウハウ集。
『いぶき亭 四季の食卓』伊吹文明著(講談社・1800円)
永田町きっての食通によるこだわり手料理と四季折々の食のエッセー集。「金帰火来」で独り身の夜も、残り物に独自の調理法で手を加え、食卓を彩る。質素と倹約という京都商家のDNAは「美味の神髄は誠意であり、愛情」と、“ひと手間”にこだわる。
春なら竹の子。3種の風味でいただく刺し身に、バター焼きとカルボナーラのパスタでイタリアン。定番の竹の子ご飯も、ひと握りのモチ米を入れることと薄めのおこげにこだわり、食べる直前に細かくたたいた山椒(さんしょう)の葉を混ぜ合わせる。
後援会紙の連載コラムに加筆、巻末の料理と食材の索引も丁寧に仕上げられた。自民党幹事長として、ねじれ国会は困難な舵(かじ)取りが続いている。そんななかで、飄々(ひょうひょう)とした立ち振る舞いを支えた一品は…。