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【週末読む、観る】「仕事に役立つインテリジェンス」ほか (2/5ページ)

2008.4.13 09:01
このニュースのトピックス週末読む・観る

 

『中国の闇』何清漣著、中川友訳(扶桑社・1680円)

 中国特権階級層の汚職・腐敗などを資料に基づいて告発し、中国政府の逆鱗(げきりん)に触れ、事実上の政治亡命に追い込まれた著者の日本国内3作目の労作である。前作『中国の嘘』で報道統制の手法を実証的に述べ、確かな学術書だと評されたのに続き、今作は中国の地下組織に注目した。

 第1部「黒社会化する中国政治」は、米NGOの委託によって作成した研究報告の全訳。第2部で現代中国の全体状況をとらえる。

 渡米後、自由を得た著者はただ批判したいのではない。「近代的な民主政治を150年確立できないという悲劇をまた繰り返すべきではない」「燦然(さんぜん)たる文明の歴史をもった中国人ならば、賢明な選択を行える能力をもたなければならない」という結語に、母国への思いが凝縮されている。

 

『プロ野球いぶし銀のベストナイン』澤宮優著(河出書房新社・1680円)

 記録の上では必ずしも名選手とはいえない。所属するチームが人気チームや強豪チームではなく、野球ファン以外に名前を知られていない。しかし、野球ファンの脳裏にはその雄姿が鮮やかに残っている。今は現役を引退した、そんな「記憶に残るプレーヤー」9人を取り上げたノンフィクション。

 地味だが一芸に秀でた男たちは永淵洋三、永射保、屋鋪要、松永浩美、西川佳明、吉永幸一郎、渡辺正和、外木場義郎、森脇浩司といった顔ぶれ。酒飲みの天才打者、歌謡曲のモデルになった変則左腕、本塁打を量産したスイッチ打者と、敵チームばかりでなくけがや肉体の衰えと戦いながら常識破りの活躍をしたいぶし銀たち。彼らが輝いた昭和の野球シーンがよみがえる。

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