ニュース: 文化 RSS feed
ダメ上司→DJ、定年待ち→TM オヤジ読む「KY辞典」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:言語・語学
発売1カ月半で20万部、大修館書店が400語収録
政権を投げ出した安倍晋三前首相の“功績”か、「KY」という言葉はすっかり広まった。日本語の「空気読めない」をローマ字で書いたときの略語「KY」の方が「状況判断できない人」とズバリと指摘するよりも言いやすく面白いという気分が、流行させたようだ。そんなアルファベットの略語を400語収め「KY式日本語」と名付けた本も、発売1カ月半で20万部と評判に。日本語の現在を象徴する現象になっている。
「おなかいっぱいでもAB(甘いものは別腹)でしょ」「うーんCB(超微妙)」「それってIW(意味わかんない)」
「隣の部のDJ(駄目な上司)、また居眠りしてる」「やる気がないのは、どうせTM(定年待ち)だからね」
こういった感じで使われるのが「KY語」。辞書や語学書で知られる大修館書店が昨年、国語辞典に載せたい新語などを全国の中高生らから募集したところ、KYをはじめ「JK(女子高生)」「HK(話変わるけど)」などが寄せられた。
書籍化に当たって、インターネットなどからさらに「ND(人間としてどうよ)」「TK(とんだ勘違い)」「DIK(どうしても言えないこと)」といった言葉も集まった。
なぜKY語が受けたのだろう。中にはそもそも略語にする必要があるのかと言いたくなるものもあり「言葉の乱れ」とまゆをひそめられる。一方で昔からNHK(日本放送協会)やSKD(松竹歌劇団)などは普通に使われており、ローマ字で簡単に略せるのは日本語の一つの特徴といえる。
ローマ字入力、生む略語
国語学者で「KY式日本語」の編著者、北原保雄前筑波大学長は、同書でKY語の特徴を(1)言いにくいことを遠回しに伝えられる(2)仲間同士でしか通用しない(3)言葉遊びを楽しむ−などと指摘する。

