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【戯言戯画】観月ありさ 「斉藤さん」ハマリ役
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「斉藤さん」「斉藤さん」と同僚たち(主に女性陣)が騒がしい。誰かを呼んでるわけじゃなく、同名漫画が原作のテレビドラマ(日本テレビ系)の話。主人公の斉藤全子(まさこ)は、勧善懲悪の専業主婦というキャラクターだ。
「悪」と言っても、ヤクザも帝国軍も使徒も出てこない。斉藤さんは郊外の住宅街に暮らし、幼稚園児の息子を育てている。駅前のスポーツクラブに通ったりもする。そんな日常が彼女の戦場。
ゴミ出しのルールを守らないおばさんを一喝。ファミレスで騒ぐ子供をしかりとばし、返す刀で「ちゃんと子供みてなさいよ、迷惑!!」と親を説教。自転車の少年に「2人乗りするな。ライトつけなさい!」。痛快なのは、相手が誰でもお構いなしというところ。「悪いことは悪い」。おっしゃる通り。
そんなヒロインを演じるのが、観月ありさ。かつてのCM女王。宮沢りえ、牧瀬里穂と合わせて「3M」だったっけ。もうお母さん役をやるようになったんだなぁ…という中年オヤジの感慨はさておき、クールな美貌(びぼう)にピシッとしたセリフ回し、なかなかのハマリ役。
斉藤さんの言動は、いつも両刃の剣だ。不良高校生とか、それなりの“敵キャラ”はいるんだけど、彼女の言葉は“味方”に立つはずのオトナの心もえぐる。無関心、事なかれ主義、付和雷同をバッサリ。ときに自分自身も傷つける。
だけど、折れない、媚(こ)びない。だから、かっこいい。観月といえば「ナースのお仕事」のコスプレ姿が記憶に残るけど、これからは「斉藤さん」が代名詞かな。(篠原知存)

