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【eye】「主婦の友」91年の歴史に幕 曲がり角迎えた女性誌 (1/2ページ)
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女性月刊誌「主婦の友」が、5月発売の6月号で休刊する。女性向け雑誌の栄枯盛衰のなかで、91年の歴史を刻んだ“老舗”が、ついにその看板を下ろすことに。背景を探ると、「仕事や家庭に縛られず私らしく生きる」といった意識を持ちはじめた女性に、「主婦」という言葉が敬遠されるようになった世相が見えてくる。(中島幸恵、牛田久美)
≪「良妻賢母」の時代≫
「社名にもなっている雑誌を休刊せざるを得ない。苦渋の決断でした」。「主婦の友」の元編集長、村田耕一さんは、そう言って唇をかむ。
同誌は大正6年に創刊。料理や裁縫、育児などに役立つ実用的な記事は、「良妻賢母」が理想の女性像とされた時代とマッチ。「結婚したら 主婦の友」というキャッチフレーズで、昭和44年には発行部数が72万部に達したこともある。だがここ数年は部数が低迷、昨年上半期の販売部数は7万5000部に。現在、同社の事業部長を務める村田さんはこう打ち明ける。
「“主婦に実用的な情報を”という創刊時からのコンセプトがあるため、誌面展開に限界があった。『主婦』という言葉が足かせになった」
≪雑誌は時代に生きる≫
女性誌の歴史をひもとくと「主婦」や「婦人」「家庭」をタイトルに冠した雑誌は少なくない。「主婦の友」(主婦之友)の創刊時、幅広く読者を獲得していたのは「婦人画報」「婦人世界」「婦人之友」「婦人公論」の4誌だった。
そのひとつで、現在も出版されている「婦人画報」は、明治38年に国木田独歩が日本初の婦人グラフ誌として創刊。当時は知性と教養、美しさを備えた日本女性を育てる役割を期待されたという。元首相の大隈重信が発刊の辞を寄せたあたりに雑誌の性格がうかがえる。


