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新風舎の在庫本、断裁・破棄へ
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破産手続きに入った自費出版社「新風舎」(東京都港区)の倉庫に眠る書籍500万冊以上が、断裁処分の危機にひんしている。作者から買い取りの申し出があったものは順次出荷されてきたが、29日で倉庫の使用期限が切れる。同社の倉庫料と税負担は月額2000万円に達し、経営を圧迫する一因となっていた。
関係者によると、新風舎の出版システムは、費用を負担した作者に部数の約1割を納品し、残りを販売するというもの。同社は出版物を絶版にしない方針を取っており、在庫を保管するため、倉庫会社3社と契約していた。
1月に再建を断念した後、保全管理人の指示で、在庫本は希望すれば定価の2割で作者に販売されることになり、同社は「一人でも多く引き取ってほしい」と呼びかけた。倉庫会社も臨時のパート職員を雇うなどして出荷作業に取り組んだが、とうとう時間切れ。「出荷されたのは(当初あった600万冊の)1割ぐらい」(関係者)という。
千葉県にある倉庫会社の担当者は「本は古紙として、ビニールカバーやCD付きの本は産業廃棄物として処分する。これまで一冊一冊、出荷や返本に対応してきたが、(新風舎の破産で)屋台骨が揺らぐほどの影響を受けている。事情を理解してほしい」と話す。
保全管理人の川島英明弁護士は「廃棄は残念だが、倉庫をいつまでも使うわけにもいかず、やむを得ない。適正に破産処理を進めたい」としている。(牛田久美)