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【週末読む、観る】◇旬を読む◇『ガッチャ!』偏屈者と高校生の心の交流 (1/2ページ)

2008.2.3 09:19
このニュースのトピックス年末・年始

 

『ガッチャ!』ジョーダン・ソーネンブリック著、池内恵訳(主婦の友社・1470円)

 高校生のころ、自分はどんな人間だっただろうか?

 テニスに明け暮れ、好きな子からバレンタインチョコをもらえるかどうか心配をし、流行の音楽を聴き、本や漫画を読む。そんな普通の高校生だった。世の中平穏で、まだ地球温暖化の心配もされておらず、離婚率も今よりずっと低かった。

 それが、温暖化の報道が日々をにぎわし、いつの間にか平均気温と一緒に離婚率のほうもうなぎのぼり。奥さんの変わった男友達や、名前が元に戻った女友達からの年賀状が毎年1、2通は来るようになった。日本も随分変わってきた。

 『ガッチャ!』は、日本より進んだ離婚先進国アメリカの高校生の話。主人公のアレックスは離婚して出ていった父親に文句を言いに行こうと酔っ払い運転をし、隣の庭に突っ込む。そのため老人ホームでの奉仕活動を裁判所から命令されるのだ。老人ホームで担当するのは、肺気腫を患う偏屈者のソルことソロモン・ルイス。最初はその口の悪さに辟易(へきえき)としていたが、ある日持っていったギターが功を奏し、2人の関係が改善されていく。

 それぞれ人間関係は複雑で、アレックスの両親は離婚しているし、ソロは自分の娘から疎まれている。それが、アレックスが車で事故を起こした事実や、ソロの過去の生業が呼び水となり、中盤以降、いろいろな人間関係に大きく作用していく。

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