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【週末読む、観る】今週のビジネス書『「社会を変える」を仕事にする』など
このニュースのトピックス:週末読む・観る
駒崎弘樹『「社会を変える」を仕事にする』(英治出版)は、社会起業家の志とベンチャー企業のミッションを学べる本。一流大学に進学した著者は、就職偏差値の高い外資系企業への就職に邁進(まいしん)する現実に疑問を抱き、卒業と同時にフリーターとなる。そこで出合ったのが、仕事と育児と地域問題を包含する〈病児保育問題〉だった。だが、起業の障壁は想像以上に高かった。サポートを期待した保育業界の団体に起業プランを話すと「あなた、親をこれ以上甘やかすつもりなの?」と、けんもほろろに追い返されてしまう。保育業界は公務員と主婦の既得権益だったのだ。そんな紆余(うよ)曲折の末にたどり着いた先がNPOの設立だった。地域との連帯、活動資金の確保などに煩悶(はんもん)する著者は、かつて自分を保育してくれた〈松永のおばちゃん〉を振り返りながら、活動の方向性を定めていく。
デービッド・ボーゲル『企業の社会的責任(CSR)の徹底研究』(小松由紀子、村上美智子、田村勝省訳/一灯舎)は、CSRの現状を多様に分析した専門書。近年、企業が果たすべき社会的責任には高い関心が集まっているが、課題は山積したままだ。CSR活動のポートフォリオ(投資の選択)はもうかっているのか、CSRは採算が取れる活動なのかといった具合に、CSR活動が直面する具体的な問題をきちんと論考して活動の指針を示す。
清水久三子『プロの学び力』(東洋経済新報社)は、自己研鑽(けんさん)する方法を教えてくれるノウハウ本。人から上手に聞くコツから学びを体系化するためにチャート化する=図式化する方法まで、学びのコツが満載。
(ビジネスジャーナリスト 峰如之介)