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難解で読まれない名作、コミックで完売 仏人作家の長編小説 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:マンガ
しゃれたイラストで難解な文学が分かりやすく表現されたコミック『失われた時を求めて』。マドレーヌの味から過去を回想する有名なシーン(C)1998 Guy Delcourt Productions−Heuet,Based on the novel by Marcel Proust“不読”の名作が完売御礼!? 不朽の名作といわれながら、難解すぎて“読まれない作品”の代表格とされるフランス人作家、マルセル・プルーストの長編小説『失われた時を求めて』。そのコミック版(白夜書房)が11月20日に発売されるが、初版はすでに予約分だけで完売状態。大胆に要約された文章としゃれたイラスト…。古典新訳ブームに続き、翻訳コミックも古典の新しい読まれ方となるか?(舛田奈津子)
「この作品は“言葉の怪物”。原典を読むのは地図なしで深い森に迷いこむようなもの」。コミック版の日本語訳を手がけた学習院大学フランス語圏文化学科の中条省平教授はこう解説する。
1913年に刊行された同作の特徴は、7編にも及ぶ物語の壮大さと文章の異様な長さ。「眠りにつく男がいかに寝返りをするのか」について30ページも描写されている。
物語は主人公の「私」が、マドレーヌをお茶に浸して食べるシーンを基点に展開する。「フランス社交界といった舞台背景や、過去と現在が交錯する時間感覚などが理解しにくい。日本では研究者や文学愛好者しか読まない。フランスでも読破した人は少ないはず」と中条教授。
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