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【書評】『不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意』林文子著

2007.11.10 09:26
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 ■ほめて引き出す部下の能力

 もしあなたがモノを売る会社の社員であったとして、業績が低迷している支店のトップをまかされたなら、いったい何からはじめるだろうか?

 林文子氏は、現場の営業として、のちには経営者として数々の業績を築き、米「フォーブス」誌の「世界で最も影響力のある女性百人」などにも選出された凄腕(すごうで)だが、彼女はそんなときは徹底的に「ほめる」という方法をとったという。

 結果が出ていないからといって叱責(しっせき)していてはスタッフは自信を失い、ますます本来の力を出せなくなってしまう。逆に成績を上げていないスタッフもいいところを見つけてほめ、ポジティブな会話しか交わされない現場にしてしまえば、人はどんどん潜在能力を発揮していく。

 実際に著者はこの方法で、低迷支店の業績を一気に引き上げ、半年で業績トップに変身させ、その後何年もその店はトップであり続けたという。本書で記録的な営業成績と経営者としての成功を導いた、そのような「話し方」と「仕事術」の極意を手取り足取り紹介している。

 いわく、「とにかく『一言』話しかけつづければ、すべての人間関係が大きく変わる」「人は頼られると心をひらく」「どんなときでも『それはよかった』と言ってしまう」「人の心を最も動かすのは『ありがとう』という言葉」「断られたときこそ、関係を深めるチャンス」「ものを頼むときは『ぜひあなたにやってもらいたい』と言う」などなど。

 実体験に基づいた言葉ばかりなので、使ってみると本当に仕事がうまくいき、人間関係のストレスがなくなるどころか毎日のコミュニケーションが楽しくなる。仕事が面白くなる本だ。(草思社・1365円)

(草思社編集部 三浦岳)

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