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永沢光雄さん1周忌「神様のプレゼント」出版 (1/2ページ)

2007.11.5 13:19
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永沢光雄さん永沢光雄さん

 ■息子の思い、母が形に 手記130枚、少年時代の小説も

 昨年11月1日にアルコールによる肝機能不全で亡くなった作家、永沢光雄さんの1周忌に合わせて『神様のプレゼント』(産経新聞出版・1500円)が刊行された。永沢さんが本紙に連載したエッセー「生老病死」と、永沢さんの母、昌子さんの書いた「光雄の思い出」を柱に編集されたものだ。

 インタビューの名手とうたわれた永沢さんは、平成14年に下咽頭(いんとう)がんのため声帯を切除するという悲運に見舞われた。しかし、子供のころから小説を書きたいと思い続けていた永沢さんは《これからは小説に専念するようにと、神様から与えられたプレゼント》と、がんを受け止め、術後も肉体を襲う痛苦にさいなまれながら、雑誌やPR誌に短編小説を書き続けた。平成17年7月3日から翌18年11月3日まで本紙に連載された「生老病死」では、病とアルコールを友とした日常をユーモアを失わず透明な文章でつづり、大きな反響を呼んだ。

 「生老病死」の連載と『神様のプレゼント』の出版に深くかかわった者として、そのいきさつをここに書き残しておきたい。

                 ◆◇◆

 「生老病死」は、すべて合わせても400字詰め原稿用紙で100枚足らずの分量しかなかった。1冊にまとめるには、少なくともあと100枚分の原稿が必要だった。そのことを通夜の席で妻の恵さんにポツリと漏らしたのが、『神様のプレゼント』の出発点となった。

 なすすべもなく半年が過ぎたころ、分厚い紙包みが筆者の手元に送られてきた。送り主は永沢さんの母、昌子さん。

 添えられた手紙には、「通夜の席で原稿が足りないというお話を耳にして、それならば自分が光雄の思いでを書いてみようと筆をとりました。使えるものなら使ってください」とあった。

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永沢光雄さん
刊行された「神様のプレゼント」
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