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【旬を読む】作家・黒澤珠々 『俺たちのガンダム・ビジネス』松本悟・仲吉昭治著 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:ガンダム
メカを所有したい、征服したいという欲望は男たちの本能である。それが好きなアニメに登場するガンダムとなればなおさらだろう。どうしても手に入れたい、実物大は無理でもプラモデルなら。そんな男の夢を見事に実現したこの商品はマニアの声から生まれ、彼らの意見を取り入れて進化したのだという。ファンが組み立て用・改造用・保存用と複数買いしたくなるのも無理はない。
サラリーマンの彼氏のガンプラ熱が再燃し、デートも疎(おろそ)かだと嘆く女友達がいたりするが、男なら誰しも持っているであろうそうしたオタク心を汲(く)むマーケティングを怠っている女子たちが、プロの戦略や熱い情熱を注がれて日々進化していくガンプラに勝てるはずがないのだ!
これを読んだ私は無性にガンプラが恋しくなり、すぐに買いに走った。久しぶりに自分のニッパーでザクIIのパーツを切りながら、ガンプラには原作に馴染(なじ)みない人をも虜(とりこ)にする魔力があるのだと実感した。(日本経済新聞出版社・1470円)
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【プロフィル】黒澤珠々
くろさわ・しゅしゅ 昭和57年、山梨県生まれ。『楽園に間借り』で第3回野性時代青春文学大賞を受賞しデビュー。ペンネームの由来「CHOU CHOU」はフランス語で「お気に入り」「おもちゃ」。