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埴谷雄高の「死霊」の構想メモ見つかる

2007.10.2 18:50
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 県立神奈川近代文学館(横浜市)は2日、作家、埴谷雄高氏の代表作「死霊」の構想メモ30枚が見つかったと発表した。B5版やA4版程度の用紙に主題や主要人物の造形などがつづられており、1930年代後半のものと推定されるという。今年6月に遺族から寄贈された資料の中にあった。

 会見で、鹿島徹早稲田大文学部教授は「戦後50年にわたって影響力を行使した小説家、思想家でもある埴谷雄高の第一級の自筆資料。『死霊』の初期構想が記録されており、類似のものは発見されていない。この時点ですでにストーリーの大枠ができあがっていたことがわかる」としている。

 「死霊」は、埴谷氏が昭和21年に1章を発表。「自分とは何か」を追求し、断続的に書き続けられ、平成7年の9章までが発表されている。埴谷氏は9年に87歳で亡くなった。

 構想メモは6日から同館で始まる「無限大の宇宙−埴谷雄高『死霊』展」で、約600点の資料とともに展示されるほか、同日発売の文芸誌「群像」11月号に掲載される。 

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