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帰国後も目線は常に世界へ 文化功労者の草間彌生さん
作品のトレードマークである「クサマヤヨイの水玉」。改めてその増殖の行方を問うと、「私の手に聞いてください。手が勝手に動いちゃうから」
この日も、自らデザインした黄色と黒の水玉模様のドレスにオレンジのおかっぱ頭で現れた。姿、言葉、振る舞い…。存在そのものが前衛芸術だが、それが奇抜ではなく、ごく自然に見える貫禄(かんろく)も備えている。
今年もオーストラリア、ニュージーランドに回顧展が巡回。米国の著名な大画廊、カゴシアン・ギャラリーと契約し、ニューヨーク、ビバリーヒルズで新作展を開くなど、むしろ国際的評価の方が高い。だからというわけではないが、文化功労者内定の知らせにも、「こういう賞を知らなかったので驚いています」と大きな目を丸くした。
昭和4年、長野県松本市に生まれ、少女時代の幻視体験を表現に変え、水玉や網を描き始めた。32年に渡米、48年に帰国したが、目線は常に世界を向いていた。平成5年にベネチアン・ビエンナーレ日本代表として成功し、国際的評価を確立させ、18年には世界文化賞を受賞した。創作は絵画に限らず、詩や小説とジャンルは問わない。
「毎日8時間は描いています。アイデアがどんどん出てきて、寝るのが惜しい。200歳まで生きて、もっと素晴らしい作品を作りたい」。今も100号から120号の大作を、50枚を目標に描いている最中だ。(飯塚友子)
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