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【京都MONO語り】魚そうめん「茨木屋」 祇園祭に「涼」を味わう (1/3ページ)
蒸し暑くて食欲が減退する時期に、京都で好んで食べられてきたのが「魚(うお)そうめん」。歴史はけっこう古いが、なぜか今でも、京都以外ではそんなになじみがないようだ。その正体は「蒲鉾(かまぼこ)」。蒲鉾屋さんが、蒲鉾と同じ材料を使って作るそうめんで、蒲鉾の主原料が魚だから「魚そうめん」というわけ。魚そうめんにも力を入れる老舗蒲鉾店の「茨木屋(いばらきや)」を訪ねた。
■知恵を練る 京の食文化
京都には蒲鉾店が多かった。蒲鉾はもともと保存食。海から遠く、魚をいかにおいしく食べるか工夫を重ねた末の産物で、起源とされる平安時代には高級品として公家たちに、江戸時代以降は一般市民にも浸透。魚そうめんが生まれたのは明治のころとされ、その後、京都の蒲鉾店の多くが手がけるようになる。
茨木屋は明治初めに蒲鉾店として創業。魚そうめんの製造も間もなく始め、夏季の人気商品として定着している。
本店から南西3キロ余りにある茨木屋の工場。各種の蒲鉾が、機械と従業員らの慣れた手さばきによって整然と、丁寧に作られていく。一角では、魚そうめんも次々と形になっていった。
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