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9つの部屋に旬のアート 国立新美術館「アーティスト・ファイル2009」 (1/2ページ)

2009.3.25 08:08
津上みゆきの作品を展示した会場は華やいだ雰囲気津上みゆきの作品を展示した会場は華やいだ雰囲気

 最前線で活躍する旬のアーティストを紹介する展覧会「アーティスト・ファイル2009」が東京・六本木の国立新美術館で開催されている。9人の作家が、与えられたそれぞれの部屋の中で、作品を個展形式で発表するという企画だ。チェックしておきたい現代アーティストの近作を一度にみることができる。(渋沢和彦)

 この企画展は「新しい美術の動向を紹介しよう」と、国立新美術館が昨年スタートさせた。今回が2回目になる。平成19年1月にオープンした同美術館は、所蔵作品を持たないのが特徴だが、8人の研究員が日々調査・研究活動を行っている。そのなかで「気になる作家」をピックアップしている。今回選ばれたのは30代前半から50代後半の9人。絵画、立体、映像など作品の形態は多彩だ。

 会場に入って最初に目に入るのは、大平實(みのる)の有機的な立体作品。動物や植物を連想させる、不可思議なかたち。そのユーモラスな造形とともに、見せ方も面白い。床だけでなく、壁面にも設置されている。廃材をチップ状にして、骨組みの上に接着してあるため極めて軽く、そんな表現が可能になったという。

 絵画の津上みゆきの会場に入ると雰囲気は一変し、展示空間全体が華やぐ。ピンク、レッド、イエローといった明るい色彩が踊り、溶け合う。キャンバスに描かれているのは、風景なのか、空気なのか。縦横約2メートルの大作が30点も壁面に連なる様は理屈抜きに気持ちがいい。

 村井進吾による彫刻の展示エリアには緊張感が漂う。天井高8メートル、約40メートル四方の空間に、方形の黒い石彫が整然と並ぶ。磨き抜かれた石の造形はストイックで、空間に張りつめた空気を呼び込み、鑑賞者も自然に威儀を正して立ち向かうことになる。

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津上みゆきの作品を展示した会場は華やいだ雰囲気
けやきに無数の円盤を設置した平川滋子の幻想的な作品

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