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東京中央郵便局建て替え問題 「高層化ありき」強引に (1/3ページ)
鳩山邦夫総務相が「トキを焼いて食うようなもの。国家的損失だ」(26日)と語るなどして注目を集めることになった東京中央郵便局の高層ビル化計画は、建て替えの決定経緯に数々の不透明な点が指摘されている。有識者を集めて歴史を継承する方法の検討を求めながら、一方で「高層化ありき」の計画が進められ、現状での保存を求める多数意見を押し切るかたちで建て替えが決定。昭和初期を代表するモダニズム建築は解体寸前となっていた。(牛田久美)
■過半数は「全面保存」だった
JR東京駅の丸の内南口。超一等地に立つ東京中央郵便局については、郵政民営化に合わせて建物の刷新が検討されはじめ、日本建築学会や日本建築家協会から保存を願う声が寄せられていた。
このため、日本郵政が第三者の「歴史検討委員会」(委員長・伊藤滋早稲田大学特命教授)に将来計画についての検討を委託したのは平成19年6月。翌月から都市計画、防災、近代建築史などの有識者7人と日本郵政の役員2人が議論を重ねた。
歴史的価値や老朽化の進んでいる現況などについて討議したあと、耐震工事などを施して建物を全面保存するか、高層ビルを建設して外壁などの一部を残す「部分保存」にするべきかが話し合われた。結果、委員9人のうち5人が全面保存を主張し、「会議は全面保存で報告しようという雰囲気になった」(委員)が、一部の委員が強く部分保存を主張したという。
このため、20年6月に出された報告は「現位置にできるだけオリジナルを保存することを提言する」と、全面保存と部分保存の両論を含む表現になった。
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