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日常の会話に潜む人間の内面 舞台「日陰者に照る月」 (1/2ページ)
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米ノーベル賞劇作家、ユージン・オニール(1888〜1953)の生誕120年にあたる今年、文学座が初めてオニールの作品を上演する。一見、ありふれた日常を切り取った作品でありながら、わずか5人の登場人物の会話から、人間関係の微妙な変化や、おのおのの内面が重層的に見えてくる「ストレートプレーの極めつけのような作品」(演出の西川信廣)だ。
20代でアルコール依存症になり、45歳で死んだオニールの兄がモデルになっているとされる作品。西川は約20年前、留学先のロンドンで偶然、演出家デヴィッド・ルヴォーの出世作となったこの舞台を見た。「地味だけれど、すごく印象に残った。そのインパクトが何か確かめ、僕が初めて見た時受けたインパクトを、お客さまに与えたい」
物語の舞台は1920年代の米コネティカット州。小作人の父(加藤武)と暮らす娘(富沢亜古)は、粗野ながら勤勉に暮らしている。地主(菅生隆之)と思いを寄せ合っているが、男女の仲に踏み出せない、男の亡き母への思いや、女性への純粋さが明らかになっていく。
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