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【写真劇場】津田直写真展「SMOKE LINE−風の河を辿って」 (1/6ページ)
このニュースのトピックス:美術・芸術
風はいつもどこかで吹いていて、始まりも終わりもない。中国、モロッコ、そしてモンゴルへ。気鋭の若手写真家、津田直(つだ・なお)さん(32)は過去3年間、断続的に旅をしてきた。その軌跡をまとめた新作展「SMOKE LINE−風の河を辿(たど)って」が、東京・銀座の資生堂ギャラリーで開かれている。風景を独自の視点でとらえた写真群からは、大陸を越え、時空を超えて、脈々とつながる半透明(スモーク)の帯が浮かび上がってくる。
■シーン1 遊牧民に導かれた「まだ見ぬ風景」
滋賀・奥琵琶湖に息づく記憶を掘り起こした前作『漕(こぎ)』から一転、今回の作品で「初めて大陸を意識した」と津田さんは語る。大陸では、確認すべき視野はあまりに広く、自分という単位はあまりに小さい。
砂漠、湿原、数日間消えない濃霧…。目指す場所まで、いくつもの民族や部族、言語を越えなければならない。「人を間に入れなければ前に進めない。彼らは、僕が手を伸ばしても届かない場所へと連れていってくれる」。彼らとは、風を読む人々−遊牧民だ。地図に載っていない湖も、彼らなら知っている。時には寝食を共にし、目を導いてもらう。「僕が初めて見る風景はなくて、一度誰かが目にしたものを見せてもらうわけです」
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