江戸の交通の要所であり町の繁栄にかかわってきた隅田川は浮世絵の風景画の絶好の画題だった。歌川広重作「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」の「大はし」は新大橋で雨に煙る橋向こうの安宅(あたけ)を俯瞰(ふかん)し奥行きを表現。大胆に画面を横切る橋の構図が斬新で、縦長の画面をいかして雨脚は長く描かれている。
リッカーミシンの創業者、故平木信二氏の浮世絵コレクションの保存・公開をする「平木浮世絵美術館」が平成18年に東京都江東区豊洲に開館した。現在は「隅田川の四季」を開催中。24日まで。TEL03・6910・1290。