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【京のいろ】神護寺「仏像」 心して向き合う (1/4ページ)
このニュースのトピックス:美術・芸術
久々に京都・神護寺(じんごじ)を訪ねた。清滝川(きよたきがわ)の清流に、赤や黄の紅葉が照り返して美しい。30年ほど昔、京都で宗教担当の記者だったとき、この参道を何度も登った。当時の住職(故谷内乾岳(たにうち・げんがく)師)には、寺の歴史や寺宝についていろいろ教えられた。空海や最澄が修行した寺、教科書で有名な「伝源頼朝像」(国宝)を所蔵していることは承知していたが、訪れるたび、新たな発見があった。
なかでも魅せられたのは、ここに掲げた本尊「薬師如来(やくしにょらい)立像」(国宝)である。荘厳な表情、緊張感に満ちた体の張り、そして深い衣文(えもん)の彫り。「貞観(じょうがん)彫刻の最高傑作」とは美術史の世界での評価だが、向き合う側に、ただならぬ緊張を強いる点で、「試される像」である。神護寺には、不思議な魅力にあふれる仏像が多い。
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