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【ムツゴロウのいのち万華鏡】思い焦がれ、子ゾウ「ラジャ」を飼う (1/7ページ)
■シーン1
サマラシンゲから連絡があった。電話をくれとのことだった。彼は親しくなったゾウのオーナー3人の内の1人だった。
電話を入れた。彼は、あなたのゾウがおかしくなっている、少年を傷つけたと教えてくれた。
私は日本で仕事に励んでいた。でも心はスリランカにあり、寝入りばなを起こされたりすると「おい、ゾウをつないだか」などと口走り、女房に笑われたりした。
ある年、ゾウに惚(ほ)れ、100日間、ゾウと暮らした。すっかり入れこみ、日本なんかに帰ってたまるかと言い続けた。そこへ女房が、娘を連れてやってきた。私を呼び戻すためだった。彼女は言った。
「ゾウを1頭お買いなさい。そうしたら縁が切れず、ちょくちょくこれるでしょう」
運とはまことに玄妙なものであり、キャーガッラの町中に、ゾウを売りたがっている人物がいるという情報がとびこんできた。
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