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【写真劇場】「日本最後の秘境」トカラの夏(中) 満点の星空も、眺める子供の宝物 (1/4ページ)
満天の星が夜空を覆いつくしていた。流れ星が一瞬のきらめきをみせるたびに、海辺に腰を下ろした子供たちの歓声が上がる。トカラ列島(鹿児島県十島(としま)村)の玄関口、口之島(くちのしま)の小・中学校で行われた7月の臨海学校で、子供たちは身近にある大自然を思う存分に満喫した。
トカラ列島では口之島を含め7つの島に人が住んでいる。人口は約650人。日本全国にある多くの離島と同様、トカラ列島でもやはり子供の数は少ない。7つの島には、それぞれ1校ずつ小・中学校を併設した学校があるが、各校の児童・生徒数は4〜12人だ。
通学者がゼロになると、まずは休校となる。さらに再開の見込みがなければ廃校だ。学校がなくなると、運動会や遠足など島民が参加する行事もなくなるし、教職員とその家族は島を去って過疎化に拍車がかかる。学校の存続は、地域社会の維持とも不可分な関係にある。
トカラ列島には高校がないため、中学を卒業した子供たちは親元を離れる。今年春には全島で9人が中学を卒業し、“15の春”の「船出」をした。自然の宝庫、トカラの人々にとっては子供たちもまた島の宝だ。しかし、絶海の離島に戻ってくる子供はごくわずかしかいない。
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