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【ココロのギャラリー】’50年代のグラフィック(6)
1950年代は、三種の神器(テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫)が人々の生活に大きな変化をもたらした時代だった。
「花王粉せんたく」は、それまでの固形せっけんに代わり、洗濯機の普及とともに発売された。当時、洗濯機は買ったものの、使い方がわからない主婦が多かった。そこで、花王の社員が洗濯機と洗剤の使い方を説明する、お洗濯講習会なる催しが行われていたという。「ワンダフルK」は野菜も洗える台所用中性洗剤だった。
当時はコピーライターという職種はなく、メーカーの社員がポスターを作成することが多かった。「ワンダフルK」のパッケージを作成したのも同社宣伝部に所属していた田中幹子氏だった。
「パッケージは、月のマークを主婦の顔として描くなどおもしろさがある。色遣いも少なく、50年代前半らしいデザインといえるでしょう」と印刷博物館(東京都文京区)の寺本美奈子学芸員は話す。
「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」展は同博物館で6日まで開催中。問い合わせTEL03・5840・2300。

