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【ヒマラヤの風】「不調は誰にでもあるから気にしない」 (2/3ページ)

2008.5.14 16:22
このニュースのトピックス地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
【ヒマラヤの風】一歩一歩着実に山に登っていく三浦雄一郎さん=4月17日、ネパール・ディンボチェ(早坂洋祐撮影)【ヒマラヤの風】一歩一歩着実に山に登っていく三浦雄一郎さん=4月17日、ネパール・ディンボチェ(早坂洋祐撮影)

 ■シーン2 水を飲むのも忘れ黙々と前へ

 三浦さんのペースは独特だ。歩き始めはゆっくりだが、調子が出てくれば、登りであろうが、下りであろうが、休むことなくどんどん歩き続ける。しかも、スピードはだんだん上がってくる。下手すれば、次男の豪太(ごうた)さん(38)が「お父さん、休まなくてもいいけど、30分ごとに水は飲もうよ」と促さなければ、水を飲むことさえ忘れて歩いていく。

 山歩きでは通常、一定間隔で休みを入れるが、三浦隊の場合はバラサーブ(隊長)である三浦さん次第。タフガイぞろいの隊員はみんな平気な顔だったが、私は最初かなり面食らい、読めないペースに疲れてしまった。

 だが、調子よくどんどん歩いていた三浦さんが、目的地に着くなり、パタンと寝てしまうことも、実はよくあった。頑張りすぎる人なのだ。日本人最多の4度のエベレスト登頂経験を持つ登攀(とうはん)隊長の村口徳行(のりゆき)さん(51)は、そんな三浦さんの歩き方を熟知していて、三浦さんの体力と特徴を考慮して登山計画を組み立てた。

 「きょうはゆっくりしましょう」「あすは結構登るから、きょうはここまでにしませんか」

 常に前へ、上へと進もうとする三浦さんに隊員がかける言葉は、なんとか無理をさせないように、とどめようとするものばかりだった。

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【ヒマラヤの風】一歩一歩着実に山に登っていく三浦雄一郎さん=4月17日、ネパール・ディンボチェ(早坂洋祐撮影)
【ヒマラヤの風】エベレスト・ベースキャンプへ向かってロブチェ峠を越える三浦雄一郎さんら。後方はプモリ(7165メートル)=4月22日、ネパール・ロブチェ(早坂洋祐撮影)
【ヒマラヤの風】ゴラクシェプにある標識。エベレスト・ベースキャンプまであと少し=4月22日、ネパール(早坂洋祐撮影)
【ヒマラヤの風】荷物の到着遅れなどで変わった登山日程を組み直す登攀(とうはん)リーダーの村口徳行さん=4月19日、ネパール・ディンボチェ(早坂洋祐撮影)
【ヒマラヤの風】エベレスト・ベースキャンプに到着間近の三浦雄一郎さんら。クライマーやトレッカーの間で三浦さんの名は知られており、どこへ行っても記念撮影を頼まれる=4月24日、ネパール(早坂洋祐撮影)
【ヒマラヤの風】1970年のエベレスト直滑降の際、アイスフォール(氷瀑)で亡くなったシェルパの慰霊碑に手を合わせる三浦雄一郎さん=4月20日、ネパール・トゥクラ(早坂洋祐撮影)

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