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【京都MONO語り】カルタ「大石天狗堂」 みやびな世界へ誘う (3/5ページ)

2008.5.13 18:24
このニュースのトピックス美術・芸術
【京都MONO語り】大石天狗堂  源氏絵と源氏香図を施した豪華な源氏歌かるた。源氏物語千年紀の今年は人気が出ている=京都市伏見区【京都MONO語り】大石天狗堂  源氏絵と源氏香図を施した豪華な源氏歌かるた。源氏物語千年紀の今年は人気が出ている=京都市伏見区

 こうして作られるカルタの代表格は鎌倉時代の歌人、藤原定家(ふじわらのさだいえ)が選んだ歌集をもとにした小倉百人一首。中でも元禄時代の巨匠、尾形光琳(おがた・こうりん)が描いた図柄「光琳かるた」はひと際目を引く。現物が京都市内で見つかり、約20年前に大石天狗堂が復元。金地に詠み手の人物像が色鮮やかに描かれ、下の句が書かれた札にも松や桜といった歌に合う絵が施されている。

 さらに、源氏物語千年紀の今年は「源氏歌かるた」も話題。物語の54帖から1首ずつ代表的な和歌を選び、源氏絵(げんじえ)と源氏香図(こうず)を施した豪華なカルタで、眺めているだけで、平安時代のみやびやかな世界へと引き込まれていくようだ。

 前田さんは「上流階級の遊びだったので、いかに豪華なものを持っているかを競い合ったのでしょう。主に観賞用だったと思われます」と話す。

 ■客が鼻こすれば花札買いの合図

 日本独自の文化が花開いたカルタ製造の歴史にも、紆余(うよ)曲折がある。

 大石天狗堂は、江戸時代には庶民の娯楽の一つとして定着した花札の製造から始まったが、花札は賭博(とばく)に使われるようになり、禁止されてしまう。これを受けて、表向きは米問屋(こめどんや)を営んだという。

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【京都MONO語り】大石天狗堂  源氏絵と源氏香図を施した豪華な源氏歌かるた。源氏物語千年紀の今年は人気が出ている=京都市伏見区
【京都MONO語り】大石天狗堂  源氏物語54帖から和歌を1首ずつ選んでつくった源氏歌かるた。並べればとても美しい=京都市伏見区
【京都MONO語り】大石天狗堂  小倉百人一首=京都市伏見区
【京都MONO語り】大石天狗堂  光琳かるた=京都市伏見区
【京都MONO語り】大石天狗堂  源氏絵図貝合わせ=京都市伏見区
【京都MONO語り】大石天狗堂  カルタに金箔の和紙を裏打ちする作業=京都市伏見区(加藤孝規撮影)
【京都MONO語り】大石天狗堂  ムラのないように和紙に丁寧に塗る=京都市伏見区(加藤孝規撮影)
【京都MONO語り】大石天狗堂  カルタと和紙の間に気泡が入らないように四辺を丁寧に折り込む=京都市伏見区(加藤孝規撮影)
【京都MONO語り】大石天狗堂  日本のカルタの原型「うんすんかるた」。南蛮文化を色濃く今に伝える=京都市伏見区
【京都MONO語り】大石天狗堂  伊藤博文が発注した花カルタ。花札(下の2枚)と比べるとずいぶん大きい=京都市伏見区
【京都MONO語り】大石天狗堂の看板=京都市伏見区
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