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【京都MONO語り】カルタ「大石天狗堂」 みやびな世界へ誘う (3/5ページ)
このニュースのトピックス:美術・芸術
こうして作られるカルタの代表格は鎌倉時代の歌人、藤原定家(ふじわらのさだいえ)が選んだ歌集をもとにした小倉百人一首。中でも元禄時代の巨匠、尾形光琳(おがた・こうりん)が描いた図柄「光琳かるた」はひと際目を引く。現物が京都市内で見つかり、約20年前に大石天狗堂が復元。金地に詠み手の人物像が色鮮やかに描かれ、下の句が書かれた札にも松や桜といった歌に合う絵が施されている。
さらに、源氏物語千年紀の今年は「源氏歌かるた」も話題。物語の54帖から1首ずつ代表的な和歌を選び、源氏絵(げんじえ)と源氏香図(こうず)を施した豪華なカルタで、眺めているだけで、平安時代のみやびやかな世界へと引き込まれていくようだ。
前田さんは「上流階級の遊びだったので、いかに豪華なものを持っているかを競い合ったのでしょう。主に観賞用だったと思われます」と話す。
■客が鼻こすれば花札買いの合図
日本独自の文化が花開いたカルタ製造の歴史にも、紆余(うよ)曲折がある。
大石天狗堂は、江戸時代には庶民の娯楽の一つとして定着した花札の製造から始まったが、花札は賭博(とばく)に使われるようになり、禁止されてしまう。これを受けて、表向きは米問屋(こめどんや)を営んだという。











