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【京都MONO語り】カルタ「大石天狗堂」 みやびな世界へ誘う (2/5ページ)
このニュースのトピックス:美術・芸術
「世界のカードゲームの中でも、日本のカルタは絵や文字だけで、数字は書かれていません。これはとても珍しく、元は元来でも日本の伝統美を表す独自の文化が築かれていったのです」。こう話すのは大石天狗堂(おおいしてんぐどう)の前田直樹さん(29)。創業200年以上を誇る老舗(しにせ)の次代を担う跡取りだ。
平らな場所にカルタを置くと、横方向に弧を描き、弓なりに紙が反っているのが分かる。厚紙の裏側に張る和紙の糊(のり)が乾いて自然に反った形で、手作りの証しなのだという。
印刷技術の発展とともに制作方法も少しずつ変化してきた。現在は札100枚分を1枚にした大きな版で図柄を印刷し、小さく切る。裏に和紙を張り、周囲を整える。単純なように見えて、伝統技術の結集なのだそう。前田さんは「経験がものを言う。熟練の職人でないと美しく仕上がらないんですよ」と説明する。
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