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【京のいろ】高台寺 龍が見守る庭 広がる利休の宇宙 (1/3ページ)
豊臣秀吉の亡き後、妻の北政所(きたのまんどころ/ねね)が、夫の菩提(ぼだい)を弔(とむら)うため開創(かいそう)した高台寺。そのためか、建物にも庭の池にも曲線が多く用いられ、境内の佇(たたず)まいは優しさに満ちている。開山堂と高台にある霊屋(おたまや)を結ぶ石段が臥龍廊(がりょうろう)だ。何となく曲がったように見える。その名は、外観が天に昇る龍の背に似ていることに由来する。
■茶の心に包まれて
庭園は開山堂の東の臥龍池(がりょうち)、西の偃月池(えんげつち)を中心に展開する。作庭は江戸時代初期を代表する小堀遠州(こぼり・えんしゅう)だ。茶人でもあった。入り組んだ造りの偃月池を、書院と開山堂をつなぐ廊下が横切る。
瓦葺(ぶ)きの簡素な廊下だが、池の中ほどに威容を誇る観月台が目を引いた。檜皮葺(ひわだぶ)き。秀吉遺愛の建物だったため、妻は伏見城から移築した。「3方に唐破風(からはふ)をつけた豪勢な屋根です。ここから池の水面に映る月を眺めた。風流なお月見ですね」と、高台寺事務長の間宮義信(まみや・よしのぶ)さん(54)。




