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【ムツゴロウのいのち万華鏡】「伝説の鳥」に会いに行く (4/6ページ)

2008.5.9 15:51
このニュースのトピックス動物園・水族館
【ムツゴロウのいのち万華鏡】絶滅の危機に瀕(ひん)していたモーリシャスチョウゲンボウは、カールの努力によって数が増えた=モーリシャス(ジェルミ・エンジェルさん提供)【ムツゴロウのいのち万華鏡】絶滅の危機に瀕(ひん)していたモーリシャスチョウゲンボウは、カールの努力によって数が増えた=モーリシャス(ジェルミ・エンジェルさん提供)

 モーリシャスには、会いたい人がいた。カール・ジョーンズ博士。彼は、何種かの鳥を絶滅の淵(ふち)から救いだした人物だった。

 カールとは、すぐ打ちとけた。気さくで、飾りっけのない人物だった。とにかく鳥が好きで、鳥について語り始めたらノンストップ、ちょ、ちょっと待ってと、論文をとりに行き、細かいデータを示すのだった。

 耳が大きく、髪はこげ茶。眉(まゆ)は吊(つ)り上っていて、顎(あご)がとがり、どこか鳥に似ていた。

 「ややや、ハタ。これがピンクピジョンの雛(ひな)」

 カールは、毛糸のかたまりみたいなものを私の掌(てのひら)にのせた。なんとそれは、モモイロバトの雛だった。自然に10羽いるかどうかというところまで個体数が減ったのを、彼が捕獲し、100羽以上に増やしたので有名だった。

 雛は、空気のように軽かった。茶色で、糸くずのようなものがついていた。丸くなり、すくんでいる。運命に身を任せるという感じだったが、細い爪(つめ)が私の掌に喰(く)いこみ生きる意志を表していた。モモイロバトは、世界で最も美しいハトだと言われているが、雛は地味だった。得てして雛の間は、保護色系統の目立たぬ色をしていることが多いのだ。恋知り初めるころ、輝けばいいのだから。

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【ムツゴロウのいのち万華鏡】絶滅の危機に瀕(ひん)していたモーリシャスチョウゲンボウは、カールの努力によって数が増えた=モーリシャス(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】海に囲まれ、雨量が豊富な南海の島を歩く。いきいきとした緑の濃淡が目にしみた=モーリシャス(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】博物館で絶滅した鳥、ドードーの“剥製”を見つけた。羽根など一部は本物だという=モーリシャス(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】世界でもっとも美しいといわれるモモイロバトのひな。これもカールの努力で、絶滅から救い出された=モーリシャス(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】カールの研究室を見せてもらった。絶滅寸前の鳥を次々にふ化させている=モーリシャス(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】オオコウモリと遊んだら、慕ってくれたのか私の口を求めてきて、濃いキスを交わした=モーリシャス(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】カールのパートナー、ウエンディも植物学の専門家だった。2人ともモーリシャスの自然を守ろうと奮闘していた=モーリシャス(ジェルミ・エンジェルさん提供)
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