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20世紀の「美」のゆりかご バウハウス展に行こう! (1/2ページ)
このニュースのトピックス:美術・芸術
「バウハウス」と聞いて、何を思い浮かべるだろう。デザインに興味のある人なら、連想するのはコンクリートとガラスのモダニズム建築、あるいは機能美を追求した家具…だろうか。けれども、それらはバウハウスが残したひとつの側面にすぎない。
バウハウスは第一次大戦後の1919年、ドイツ・ヴァイマールに設立された造形美術学校だ。敗戦の社会的混乱のなか、同校は25年にデッサウ、32年にベルリンへの移転を余儀なくされ、ナチスが政権を掌握した33年には解散してしまう。活動期間はたった14年だった。だが、その伝説は生き続け、21世紀に生きる私たちの興味をかきたてる。バウハウスなくして、20世紀の建築、工芸、写真、デザインを語ることはできない。
その「すごさ」の一端は、教授陣の顔ぶれからうかがえる。
創設者で初代校長は建築家、ヴァルター・グロピウス。バウハウスの象徴で、世界遺産に認定された「バウハウス・デッサウ校舎」は彼自身が設計したものだ。ほかにも画家のカンディンスキーやクレー、建築家のミース・ファン・デル・ローエら、きら星のようなクリエーターが教鞭(きょうべん)をとり、分野を超えて新しい理念を広めていった。
彼らが目指したのは、当時の先端技術と芸術の融合だった。機能美、造形美を追求し、最終的な造形物として建築を置いていたという。ちなみにバウハウスの「バウ」はドイツ語で建築を指す。
不幸にしてバウハウスが閉校した後、教授陣やその薫陶を受けた生徒たちは、米国をはじめ世界中に散り、その理念や教育方法などを広めていった。時代に翻弄(ほんろう)されながらも、バウハウスは20世紀の「美」のゆりかごとなり、そこから生まれたデザインはいまなお、私たちの生活を彩っている。



