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【ムツゴロウのいのち万華鏡】未知なるゼブロースを求めて (4/6ページ)
このニュースのトピックス:旅
私の体は、ゼブロースに吸い寄せられていた。いつもそうだ。まず体が反応してしまう。
ゼブロースは、ほんのちょっと私の匂いを嗅(か)いだ。それだけで、興味なさそうにぼんやりを決めこんでいた。
ジェーンが掌(てのひら)に塩をのせて近づいてきた。ゼブロースがなめた。
「病気をしないのよね。医者要らずだわ」
サバンナの風土に適応したシマウマの免疫が移行しているに違いなかった。
「それにね、忍耐強いの。黙々と働いてくれて文句を言わないわ。荷物運びには最適だけど、でも今じゃ、時代遅れ、トラックがあるもの」
■そして私は「最後の証人」となった
牧童たちが、ゼブロースを集めて、背に荷物をのせ、かつての栄光を再現してくれていた
私には、1頭に鞍(くら)を置いてくれて、乗っていいよと手で示した。
乗った。夢のまた夢。実現するなんて信じていなかったゼブロースの背に。
エッ、と驚いた。馬とはまったく違っていた。下からの反応がなかった。まるで、木馬にまたがっている感じだった。






