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【ムツゴロウのいのち万華鏡】未知なるゼブロースを求めて (1/6ページ)
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キリンが並んでいた。私は胸の内で、林立という表現が最もよく似合う動物はキリンだと呟(つぶや)いた。
乾季。茶色の草の中に、同色のライオンまでいた。道が曲がり、遠くに人家が見える。その手前にダチョウがいた。
野生動物と人が混在していた。マサイ族は、この広いサバンナで牛を飼養して生計をたてている。
目指しているのは“裏ケニア”だった。何だいそれはと訊(き)いたら、ケニア山の向こう側だと教えられた。標高5199メートルのケニア山の裏に、探し求めた牧場があるというのである。
かつて、まだ髪が黒かったころ、ケニアを訪れ、ナイロビで本を買い漁(あさ)った。その中に、1葉の写真があった。なんと、馬とシマウマの雑種を連ね、サバンナで荷物を運んでいる光景が撮(うつ)されていた。
動物園などでは、シマウマのオスと馬のメスを交配し、子供を得る。それはゼブロースと呼ばれるが、珍しいので人気がある。そのゼブロースを実用化している写真があり、サバンナでは、馬は病気にかかり易(やす)いので使い難いが、ゼブロースには、シマウマ由来の免疫があると解説されていた。






