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次世代育てる百貨店の挑戦 東京・日本橋高島屋「美術画廊X」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:美術・芸術
重厚で、敷居が高いイメージがある百貨店の美術画廊。扱うのも大御所の作品ばかり…と思っていたら、現代美術と写真に特化したギャラリーが登場した。美術部創設100年の老舗(しにせ)、高島屋が昨年3月、日本橋店にオープンした「美術画廊X」。1年余りの間に無名の新人から国際的な美術家まで幅広く紹介、以前は縁のなかった客層も引きつけている。
ふかふかのじゅうたんが敷かれた美術画廊の一角に、対照的な空間が広がる。セラミックタイルの床に、むき出した天井。いかにも現代美術のギャラリーらしい。
現在、画家の吉川民仁(たみひと)(1965年〜)の個展が開かれている。油彩の新作を中心に約30点。奥行きを感じさせる広い絵肌に、即興的な点や線が踊る。筆跡は直感的で力強く、時にのびやかでやさしい。全体として調和がある。
「ジャズをテーマにしてみたんですよ」と吉川。その名も即興を意味する「improvisation」は明るく躍動的。一方、闇に色が浮遊する「真夜中ごろ」はもちろん、名曲「ラウンド・ミッドナイト」から発想している。
デパートで個展を開くことに、抵抗を感じる若手は少なくないが、吉川は「ふつう画廊の個展に来てくれるのは、コアな美術ファンに限られている。僕の絵を見たことがない人々と出会えるチャンスととらえた」と語る。


