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【ヒマラヤの風】急坂を駆けるように歩く (3/3ページ)
このニュースのトピックス:地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
■シーン3 三浦さん「やっぱりおれは快調」
海外でも有名な三浦さんは、ロッジや道中で外国人トレッカーからもよく声をかけられる。記念撮影に納まったり、サインを頼まれたり、時には情報交換も…。快く応じたあと、三浦さんはまた先頭をどんどん歩き出すと、時には休まず2時間近く登ったり、急斜面を1時間も駆け下りたりする。とても75歳とは思えない体力だ。
高所に慣れていないわれわれには、いつも目的地の町の姿がとても遠くに見えた。シェルパのアンダワさん(40)が「あと30分」と励ましてくれても、それは彼の足での話。ひと呼吸で、やっと一歩の足では結局、1時間半かかってしまうこともあった。「今なら六甲全山縦走だって、軽いですよね」と早坂カメラマンが妙な自信を口にした。
トレッキングの最後、ナムチェ・バザールからルクラへ下りた日は、午前8時半に出発して、ロッジに着いたのが午後5時半。さすがに疲れた顔のみんなを前に、ルクラの町のゲートをくぐった三浦さんは、ふーっと息を吐いた後、満面の笑顔で一言こう言った。
「いやあ、やっぱりおれは快調だった。はっはっは」
なんだか、三浦隊と一緒なら、息苦しさや頭痛も飛んでいきそうな気がした。(文:木村さやか/撮影:早坂洋祐/SANKEI EXPRESS)





