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【ヒマラヤの風】急坂を駆けるように歩く (2/3ページ)

2008.4.23 17:29
このニュースのトピックス地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
【ヒマラヤの風】高度馴化のため、ディンボチェで標高5000メートル付近まで登った三浦雄一郎さん(右)。空気中の酸素濃度は平地の約半分だ=3月28日、ネパール(早坂洋祐撮影)【ヒマラヤの風】高度馴化のため、ディンボチェで標高5000メートル付近まで登った三浦雄一郎さん(右)。空気中の酸素濃度は平地の約半分だ=3月28日、ネパール(早坂洋祐撮影)

 ■シーン2 酸素濃度は半分 標高は5000メートルでも無邪気にポーズ

 カメラのシャッターを切るときは、息を止めるものらしい。標高4000メートルを超えたあたりから、早坂カメラマンが「後ろにふっと、倒れそうになる」と言い始めた。三浦隊と今回登った最高高度は5077メートル。空気中の酸素濃度は平地の半分近くしかない。平地では問題のない動作でも、身体への負担がまったく違う。そもそも、足を一歩踏み出すのもひと苦労だ。

 わたしも標高4000メートルを初めて体験し、下痢に頭痛という典型的な高山病にかかってしまった。夜は眠れないし、起床時も頭痛に悩まされた。だが、2倍以上も年上の三浦さんは快調そのものだった。出発前は気にしていた右ひざの痛みも「歩いているうちによくなった」と胸を張る。

 ついていく隊員も、全員明るく元気だ。マネジメント担当の五十嵐和哉(いがらし・かずや)さん(48)がカメラを向ければ、三浦さんの長男、雄大(ゆうた)さん(42)が5000メートルの山の頂上で無邪気にポーズを取る。登攀(とうはん)隊長で撮影担当の村口徳行(むらぐち・のりゆき)さん(51)は「ああー、調子出ねぇ」などとぼやきながらも、どんどん上へ行ってカメラを構える。三浦さんの次男、豪太(ごうた)さん(38)は長くて激しく揺れるつり橋の上でスキップしてみる。疲れから出るため息も、思わず笑いに変わってしまう。

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【ヒマラヤの風】高度馴化のため、ディンボチェで標高5000メートル付近まで登った三浦雄一郎さん(右)。空気中の酸素濃度は平地の約半分だ=3月28日、ネパール(早坂洋祐撮影)
【ヒマラヤの風】ナムチェ・バザール(標高3400メートル)の急な坂道を重い荷物を背負いながら登るポーター=3月24日、ネパール(早坂洋祐撮影)
【ヒマラヤの風】ディンボチェの岩山でポーズを取る三浦雄一郎さん(中央)と、長男の雄大さん(右)、次男の豪太さん=3月28日、ネパール(早坂洋祐撮影)
【ヒマラヤの風】色鮮やかなチベット仏教の旗がはためくジョルサレのつり橋を渡るロバ=3月23日、ネパール(早坂洋祐撮影)
【ヒマラヤの風】ナムチェ・バザールでカナダの高校生らと記念写真に納まる三浦雄一郎さん(左から3人目)。海外でも有名な三浦さんはロッジや道中で外国人トレッカーからよく声をかけられる=3月23日、ネパール(早坂洋祐撮影)
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