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【ヒマラヤの風】首都よりも快適な村 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
根負けしてレストランを出ると、「2つで2000ルピー(約3000円)」「オミヤゲ、イイ」と片言の日本語でしっかり売りつけてくる。
三浦さんがサウスコルからエベレストを滑った1970年当時、シェルパはまだ裸足で歩いていたという。「靴をプレゼントしても、大事に取っておくと言って荷物にしまいこんでしまって、履かないんだ。それから比べたら、シェルパの暮らしもずいぶん変わったよ」と教えてくれた。
たしかに、今ではアウトドアブランド(偽物かもしれないが)のダウンジャケットにザックを背負い、スニーカーを履いている。ロッジで働く中年女性が携帯電話でしゃべっていたのには、心底驚いた。
だが、この村を流れる時間はあくまでもゆっくりしている。近代化がじわじわ進んでいるのに、なぜかあくせくした感はない。村を囲むヒマラヤの山々のスケールが、あまりに大きいからだろうか。屈託のない笑顔の人々と雄大な山並みを眺めていると、そんな気がした。(文:木村さやか/撮影:早坂洋祐(ようすけ)/SANKEI EXPESS)






