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【ヒマラヤの風】女神のほほえみ 追い求めて (3/3ページ)
このニュースのトピックス:地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
■シーン3 大自然のなか一歩ずつ
標高4000メートルを超えると、街道沿いで真っ赤に咲き乱れていたネパールの国花、シャクナゲは姿を消し、植生はハイマツ帯に変わる。川をはさんだ向こう側には、崖崩れが何度も起きたらしい、荒涼とした山肌が広がっていた。
空気が薄くなってきたことも実感できる。懸命に一歩ずつ踏み出す自分の足取りも急に頼りなく感じる。大自然の中で、あまりにもちっぽけな自分の存在。それでも歩き続けなければ、目的地には到達できない。ぼんやりした頭で懸命にそんなことを考え、しっかりとした足取りで歩き続ける三浦さんの後を必死に追った。
歩き始めはゆっくりだが、調子が出てくると、どこまでも休まず歩き続ける「三浦ペース」。1日の行動時間が8〜9時間に及ぶこともざらだ。高山病でぐったりしていると、黙々と歩いていた三浦さんがおもむろに振り返り、重々しくこう言った。
「いやあ、あのポーターったら、あんなに急いでいて、あれは『ハリーポッター』だなあ」
そ、そんなことを考えていたんですか…。(文:木村さやか/撮影:早坂洋祐/SANKEI EXPRESS)





