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奥井理 色鮮やかな19歳の軌跡 遺作画文集出版、展覧会も (1/2ページ)

2008.4.9 08:16
このニュースのトピックス美術・芸術
予備校時代の「自画像」(油彩、平成7年)予備校時代の「自画像」(油彩、平成7年)

 奥井理(みがく)。画家を目指して予備校に通っていた平成7年、19歳で事故死した。感情をキャンバスにぶつけるように鮮やかな色彩で描いた作品は胸を打つ。今月11日には遺作の画文集が出版され、記念の展覧会が札幌と東京で開かれる。(渋沢和彦)

                   ◇

 つらくない人生などない。

 つらくない勉強などない。

 つらくない絵などない。

 

 『奥井理画文集 地球人生はすばらしい』(求龍堂)に収められた詩である。彼の絵は、喜び、怒り、悩みなどが鮮やかな色彩で表現され、未完成のういういしさにあふれている。

 編集を担当した同社編集部の三宅奈穂美さんは、昨年6月、札幌の実家を訪れて作品に触れ、すぐさま出版を決意。「彼の絵と詩に勇気づけられました」という。

 画文集は、小学校から予備校までの間に描いた絵とともに、スケッチブックやノートなどに書かれていた詩で構成され、その歩みの全容を知ることができる。

                  ■□■

 昭和51年、札幌市生まれ。絵が好きで小学生のときから絵を習い始めた。美大を目指したものの受験に2度失敗。東京・立川の美術予備校に通っていた平成7年7月、予備校の仲間とキャンプ写生会に行く日の朝、乗用車にはねられて亡くなった。残されたのは53点の油彩と数十冊のスケッチブックだった。

 翌年、札幌市内のギャラリーで遺作展が開かれた。10年に地元の新聞社から遺作集『19歳の叫び』が出版され、同市内の百貨店で作品展が開催された。9日間で約4000人が訪れる盛況ぶりだった。

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予備校時代の「自画像」(油彩、平成7年)
自宅を改築して遺作を展示している「OKUI MIGAKUギャラリー」=札幌市中央区旭ヶ丘
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