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波乱の人生が描いた 女性らしい世界 マリー・ローランサン展 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:美術・芸術
バラ色やグレー、ブルーなど、独特の淡い色調で美しい女性を描き続けた画家、マリー・ローランサン(1883−1956年)。生誕125周年の今年、波乱に満ちた生涯とその美の世界をたどる「マリー・ローランサン展」が、大阪市港区のサントリーミュージアム〔天保山〕で開かれている。どこか幻想的な画風は、美しいものや自分らしい美の表現を求め続け、たどり着いた彼女独自の世界。初期から晩年まで約90点の作品からその変遷を追う。
夢のようなきれいな絵。そんなイメージでみると、初期の作品にはずいぶん驚かされる。デッサン力を感じさせる写実的な自画像や、キュビズムの影響を受けて単純化された自画像−。まだ自分らしさをつかみきれない、若い画家の姿が目に浮かぶようだ。
婚外子として生まれたローランサンは母と2人で暮らし、美しい母を畏敬(いけい)した。書物や歌が好きだった母の影響は、モチーフとして描かれる数々の楽器など、ローランサンの絵にひんぱんに登場する。
パリで絵を学び、古いアトリエ「洗濯船」でパブロ・ピカソや後に恋人となる詩人、ギヨーム・アポリネールらと出会った初期の作品には、彼らから受けたキュビズムの影響が色濃い。ところが、作品をたどるうちに特徴的な褐色や強い線は消え、ピンクやグレーに彩られていく。


