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【ムツゴロウのいのち万華鏡】いま触れるアフリカの魂 (1/5ページ)

2008.3.21 15:43
このニュースのトピックス伝統芸能
【ムツゴロウのいのち万華鏡】チーターの腹を愛撫すると、「彼」は私に頭を押しつけ、飼い猫のようにのどを鳴らし始めた=ナミビア(ジェルミ・エンジェルさん提供)【ムツゴロウのいのち万華鏡】チーターの腹を愛撫すると、「彼」は私に頭を押しつけ、飼い猫のようにのどを鳴らし始めた=ナミビア(ジェルミ・エンジェルさん提供)

 砂漠は一瞬、海に見える。地形に応じて波があり、そのさざ波やうねりが、黄色、赤、白と色を変えて続いている。

 美しいなと息を呑(の)む。汚れなき、清浄そのものの世界。厳冬期のアラスカやシベリアに似ているなとも思う。いのちあるものを拒否する自然の峻厳(しゅんげん)さ。

 だけどね、生物はいるのよと砂漠研究所の女性が言った。甲虫やヘビやクモが住んでいるのである。湖や沼がなくても、彼らは、空気中から水分を得るのだと彼女は説明してくれた。

 夜明け、海から押し寄せた霧が露になる。砂漠は、昼間は灼熱(しゃくねつ)地獄だが、夜になると、急に気温が下がるのだ。アラビアの砂漠を旅したとき、夜は甘美であり、ライラという言葉は夜を意味すると同時に、恋人を意味するのだよと教えられた。日の出前、氷が張ったりもする。

 甲虫は、暗黒に這(は)いだして、後脚をピンと空に向けてじっとしている。すると、脚で、霧が露になる。そして、その露は、脚を伝って胴、胸へと流れ、自動的に口へと運ばれるのだ。

 いのちは、自然に順応した形で存在している。千変万化し、この星は、いのちの万華鏡。

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【ムツゴロウのいのち万華鏡】チーターの腹を愛撫すると、「彼」は私に頭を押しつけ、飼い猫のようにのどを鳴らし始めた=ナミビア(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】砂漠研究所の女性虫博士が砂漠を案内し、厳しい自然に潜むいのちを見せてくれた=ナミビア(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】砂漠に残されている小さな足跡から、虫の名が分かる=ナミビア(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】空気中から水分をとって、砂漠で生きる甲虫=ナミビア(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】おいで、と念じたら、こちらへ来てザラザラした舌でなめてくれた=ナミビア(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】ライオンと触れあうと、アフリカの魂がしみこんでくるようで、うれしい=ナミビア(ジェルミ・エンジェルさん提供)
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