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可憐、恐怖…不思議な共感 ピピロッティ・リスト「からから」展 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:美術・芸術
作風の「女性らしさ」についても否定しない。日本の“かわいい文化”について「(女性たちが)自分を貶(おとし)めることなく堂々とやっているのがいい」と評する。
もちろん、リスト作品は「かわいい」におさまりきらない。今年の新作「星空の下で」は、平凡な日常から宇宙までを感じさせる、スケールの大きな映像作品。カメラは都会の風景を俯(ふ)瞰(かん)していたかと思うと、室内で叫ぶ女性の口の中へと吸い込まれ、そこから星が瞬く宇宙が広がる。見ていると、不思議な浮遊感、開放感が味わえる。人々の当たり前の営みが、実は生命や宇宙の神秘とつながっていることに気付かせてくれるのも、リスト作品の大きな特徴だろう。
ちなみに、展覧会名の「からから」は日本語だ。響きが気に入って付けたのだという。からからと笑い飛ばすような彼女の作品は、疲れてからからの心にじんわり染みわたっていく。


