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【アート】フェルメール 旅情誘う画家 (2/2ページ)

2007.12.5 08:34
このニュースのトピックス美術・芸術
《牛乳を注ぐ女》ヨハネス・フェルメール、1658〜59年頃、アムステルダム国立美術館蔵(c)Rijksmuseum Amsterdam《牛乳を注ぐ女》ヨハネス・フェルメール、1658〜59年頃、アムステルダム国立美術館蔵(c)Rijksmuseum Amsterdam

 そのうち目は自然に、細部へと引き寄せられる。光を浴びて輝くカリカリのパン、壁に打たれた小さな釘(くぎ)、小さく割れた窓ガラス…。なんとも芸が細かい。フェルメールは部分的に遠近法を無視したり、実際にはあり得ない描写をしているそうだ。が、絵と対峙(たいじ)してみても、何も違和感がない。「これしかない、と画家は確信していたからでしょう」。なるほど、揺るぎない存在感は計算ずくなのか。

 「絵の意味をあまり考えず、ぼおっとその世界に浸るのが好き」と有吉さんは語る。フェルメールと同時代のオランダ風俗画にはさまざまな隠喩、教訓が込められているが、この「牛乳を注ぐ女」には、あえて意味など求めなくてもいいような気がする。

 なぜフェルメールは人を惹(ひ)きつけるのだろう。有吉さんの結論はこうだ。「謎めいてわからない、説明がつかない…それがフェルメールの魅力。だから現物を見るたび、新しい発見ができる」

 ちなみに「牛乳を注ぐ女」に続き、来年には「小路」「ワイングラスを持つ娘」など6点以上ものフェルメール作品が来日する予定。日本にいながらにして名画に会えるのは幸せだ。でも、好きな絵を一目見るために旅立つのも、悪くないかも。

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《牛乳を注ぐ女》ヨハネス・フェルメール、1658〜59年頃、アムステルダム国立美術館蔵(c)Rijksmuseum Amsterdam
作家、有吉玉青さん
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