MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

ニュース: 文化 皇室学術アートブックス囲碁将棋写真RSS feed

建築家・藤森照信さん 人類の原点に返る家 (1/2ページ)

2007.11.10 08:27

 屋根にニラやタンポポの茂る家があれば、6メートル超の樹上にちょこんと載っかった茶室も。こんな変な建物、見たことない。でもなぜか、心が和む。建築史家として古今東西の建物を知り尽くした男が、建築家として仕事を実践するにあたって目指したのは、人類の建築の原点−青銅器時代より前の建物だという。地球環境が大きく変わりゆく今、人を幸せにする建築って何だろう。過去20作品を完全収録した『藤森照信建築』(TOTO出版)を刊行した藤森照信さんに聞いた。(黒沢綾子)

 地球温暖化で海面は上昇し、陸では砂漠化が進むなか、藤森氏は「東京計画2107」を発表した。それによると、100年後に現在の東京の街は水没するが、人々は海と砂漠の間の狭い土地に森を育て、田畑を開き、木造漆喰(しっくい)塗り超高層建築を建てる。白いむくむくした建物が未来の住まいとして描かれる。

 なぜ、木と漆喰なのか。「空中のCO2を減らすためには、炭酸ガスを固定するしかない。森が吸って木(建築材)として固定するか、サンゴ虫が吸収してサンゴとして固定するか。サンゴは石灰(漆喰)の原料だし、木材は2分の1に圧縮すると強度が4倍になる。高層建築も不可能ではありませんよ」

 1世紀後を待つまでもなく、藤森建築には木、漆喰、土、植物など自然素材がたっぷり使われている。耐久性が必要な屋根などには銅板を多用する。「手に応答して変形でき、風化の過程が美しい。日本には風化を愛でる美学がありますから」。実際に藤森氏設計の工房で作陶をしている元首相、細川護煕氏は「(銅板が)徐々に変色していくのが面白い」と話していた。表面が炭になった「焼杉」も好んで使う建材の1つ。耐久性が増し、普通なら捨てるような材木も使えるのだとか。

このニュースの写真

自分のために作った高さ6.5メートルの茶室「高過(たかすぎ)」(増田彰久氏撮影)
[PR]
[PR]
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。