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チター「最後の職人」…実は20人!? TBS系番組に物議 (2/2ページ)
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欧州では幅広い年齢層に親しまれ、日本でも還暦を過ぎてから習って演奏を楽しむ人が少なくないなど特別難易度が高いともいえないようだ。ただ、「バイオリンでもピアノでも努力が必要な楽器で演奏人口が減っているのはチターも同じ」(同)。
番組を制作した毎日放送では「取材ではオーストリアには作れる職人はいるものの皆、作るのをやめていて、いまではペーター・ムルンゼアさんだけとのことだった。本人に確認すると『オーストリアで作っているのは私だけです』と言ったことから同国で最後の職人として取り上げた。ドイツに職人がいることは知っていた」と説明している。番組ではドイツにチター職人が何人もいることには触れず、ことさらオーストリアの「最後の職人」を強調したことは事実だ。
番組のホームページには問い合わせや抗議が寄せられており、同局も「世界からチター職人がいなくなり、チターが消えてしまうと錯誤された方がいたことは残念で、真摯(しんし)に受け止めている」。同局が火をつけた“チター滅亡論”はいまでも、クラシック関連など複数のブログで独り歩きしている。(芳賀由明)
【用語解説】チター
英語はZitherで、ツィターと表記することも。語源はギターと同じ。ドイツ南部のバイエルン地方やオーストリア、スイスなどで親しまれている弦楽器で、琴を寸詰まりにしたような箱に弦を張り、主に机の上で演奏する。時代とともに形状は変化。現在は主旋律を奏でる5本と伴奏用の35本前後の弦が張られ、6・5オクターブの音域がある。16〜17世紀にアルプスの山岳地方で作られ19世紀にはすぐれた演奏家が出て広く知られるようになった。日本チター協会によると、3カ国のほか米国などにも協会があり、演奏会など普及活動を展開している。

