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個展「時に触れる」 安田侃、時空超える彫刻 (3/4ページ)
「意識は無意識の中にある。来観者が作品に気付いてくれるのもいいが、気付かなくてもいい。古代の建物、遺跡と私の作品が対峙(たいじ)するのではなく、時空を超えて共感したり共鳴しているのを感じてくれたらうれしい。まさに“時に触れ”ていただきたいのです」
フォロ・ロマーノの遺跡の大理石は、実は作品と同じカッラーラ産だという。
「数億年かかってできた太古の大理石を使って2000年前に建物や柱を立てたりしたのと、いま私が彫刻にしたものとは、地球の歴史からみると、ほんの少し遺跡の大理石がお兄さんというだけです。ですからこの会場で遺跡と作品が、共存していても少しも不思議ではないのです」
“大理石のマエストロ”安田侃は、悠久の時の流れに委ねるように、展覧会への思いを語った。
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ローマ在住の作家、塩野七生さんの話「開会式のご案内はいただきましたが、晴れがましい場は苦手なので1人で拝見してきました。フォロ・ロマーノの展覧会場に立つと、トラヤヌス帝をはじめ多くのローマ人たちが私の脳裏を駆け巡るのです。そんな遺跡の中で、安田作品が不思議なほどコラボレーションしていました。私も大理石は大好きなので、安田さんの小さな作品があったらぜひ手元に置いておきたいと思いました」