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個展「時に触れる」 安田侃、時空超える彫刻 (2/4ページ)
代表作の「意心帰」「天●(てんもく)」「天聖」「妙夢」「帰門」など31点(大理石18点、ブロンズなど13点)が、2000年前に造られた建造物や遺跡の断片に混じって、ほとんど違和感なく展示されていた。時には倒壊したままの大理石の柱と不思議にマッチしている作品もある。わが国でも東京国際フォーラム(有楽町)の中庭や、東京ミッドタウン(六本木)でおなじみの「意心帰」は、初の試みであるホワイトブロンズと大理石のバリエーション作品をあわせて大小4点が設置され、多くの来観者は大理石の柔らかな感触を楽しんだり、白いブロンズを不思議そうに触ったりしていた。
安田作品の特徴は形をつくるのではなく、“心を彫る”ことにある。故郷・北海道の有珠山の噴火で亡くなった人々への鎮魂の思いで創(つく)った「意心帰」はもとより、多くの作品はそれを見る人々に和みや優しさ、温かさといった感じを抱かせる。特に北イタリア・カッラーラ産の白大理石の作品にその思いが強い。今回安田は2000年の時と歴史を重ねたフォロ・ロマーノに作品展示するのにあたり、最も心がけたのは「無意識」と「さりげなさ」だという。