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個展「時に触れる」 安田侃、時空超える彫刻 (1/4ページ)
イタリア在住の“大理石の彫刻家”安田侃(かん)(62)の個展「時に触れる」が、9月7日からローマの古代遺跡、フォロ・ロマーノで開幕し人気を呼んでいる。古代ローマ帝国の栄華の象徴である遺跡の建築群や石柱と、大理石、ブロンズの現代彫刻が、個展のテーマ通り2000年の時空を超えて共感し、共鳴しあっている。(前箱根彫刻の森美術館館長、鈴木隆敏)
展覧会はローマ市最大の文化事業である「ノッテ・ビアンカ(白夜)2007」にあわせてオープンした。ノッテ・ビアンカというのはローマ市内のすべての美術館、博物館などが無料開放され、有料の各種演劇、映画、コンサートなどとともに、夜を徹して催される市主催の文化イベント。ローマ中が一大祝祭空間になるわけで、今年は観光客含めざっと250万人が参加した。フォロ・ロマーノの一角“トラヤヌス帝の市場”で始まった安田展にも、土曜日の8日夜から翌朝までに1万人のローマっ子たちが訪れ大にぎわいだったという。
会場は、古代ローマ五賢帝の1人で、帝国に最大の版図をもたらしたトラヤヌス帝が、市民のために造ったというレンガ造り6層建ての公設市場跡だ。